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AIとの対話で誰もがデータを活用できる組織に。眠れるデータを戦略の武器へ変えるprimeNumberの取り組み

2026年4月10日、国内最大級のIT展示会「Japan IT Week」にて、株式会社primeNumberのイノベーション本部 プロダクトセールスグループ Senior Manager 山下 大介がカンファレンスに登壇しました。

イノベーション本部 プロダクトセールスグループ Senior Managerの山下 大介

このセッションでは「眠れるデータを戦略の武器へ。AIとの対話で実現するデータ活用の民主化」と題し、データが蓄積されているにもかかわらず成果につながらない構造的な課題と、AIを活用することでその壁を打ち破る具体的な方法論が語られました。

現場がデータを活用できない「3つの壁」

セッションの冒頭、山下はガートナージャパンが2025年1月に発表した「データ活用で全社的に十分な成果を得ている日本企業は約8%」という調査結果を紹介。「何らかの成果を得ている企業は89%に上っている」と断ったうえで、多くの企業がデータ活用に取り組んでいながらも、その恩恵を十分に享受できていないという実態を示しました。

山下はこのように現場がデータを活用できない理由を「データが眠り続ける3つの壁」として整理しました。1つ目はSQLを書けるかどうか、特定のツールを使いこなせるかどうかという「スキルの壁」、2つ目はデータへのアクセスが一部の人間に属人化してしまい、回答が得られるまでに時間がかかる「スピードの壁」、そして3つ目がグラフや表は作れるが「なぜこの数字になったのか」「次に何をすべきか」というインサイトを導き出すのに時間がかかる「解釈の壁」です。

山下はこの3つの壁にぶつかっている具体的な事例も説明。MA、SFA/CRM、基幹システムといった各種データソースをDWH/DBに集約し、BIツールでダッシュボードとして可視化するというフローは構築されているものの、「ビジネスの変化が速すぎる」ためにBIツールだけでは欲しい分析やアウトプットができず、その結果担当がデータをダウンロードして自分で加工、報告しているという二重作業が起きていると指摘しました。

また、BIツールについて「あらかじめ設計された定型データの集計や、一度組んだ構造が自動で更新され続ける点は強み」と評した上で、「柔軟性の低さや、非定型データの突発的な結合に弱いというデメリットもある」と指摘。

ビジネスの変化スピードが上がっている今、毎月のように見たい指標や欲しいアウトプットが変わるため、作り込んだBIダッシュボードが翌月には物足りなくなるという事態も増えていると山下は指摘。BIツールを中心とした従来の手法だけでは変化に追随することが難しくなっていると訴えました。

AIとの対話が「3つの壁」を同時に壊す

こうした課題に対するアプローチとして、山下はBIツールとAIの役割分担を提案しました。BIツールはKPIの推移管理や全社共通の公式数字の把握といった「既知の問いに答える」定点観測のツールとし、一方でAIは探索的会話のツールとして、異常の要因特定や次のアクションの示唆を担うことで「未知の問いに即答する」という役割分担です。

この役割分担の具体的なイメージとして、山下は自社プロダクトであるCOMETAが搭載するAI対話機能のデモを実施。「受注率を算出して分析してほしい」と自然言語で入力するだけで、AIがDWHと接続してSQLを自動生成し、分析レポートまで作成してくれます。

山下は「打ち手や仮説を現場レベルで出して欲しいという要望に対して、AIがインサイトを出してくれる。これが眠れるデータを活用する大きなきっかけだ」と語りました。

AIとの対話が生み出す変化を、山下は「データ活用の民主化」という言葉で表現しました。データエンジニアやアナリストに頼らず、営業・マーケティング・経営企画・現場マネージャーが「自分の問い」に「自分で答えられる」状態を実現することがその本質です。


経営企画/CFO室、営業マネージャー、マーケターといった役割ごとの、AI活用例も紹介。「財務や人事も多様な形でデータを集めることでAIによる精度の高い回答が出せる」と、あらゆる職種でAIが活用できることをアピールしました。

データの収集からAI活用までを一気通貫で提供できるのがprimeNumberの強み

COMETAを導入したサミーネットワークス株式会社の事例も紹介。COMETA導入以前はBIツール(Tableau)の数字に対する問い合わせが頻発しデータ品質の担保が難しく、非エンジニアにとってはデータの在処や使い方が不明瞭で、AI活用に必要なデータ整備が追いつかない状態だったそうです。

COMETA導入後はメタデータを可視化・整理することで必要なデータが即検索可能になり、TROCCOと連携したデータ品質チェックの自動化も実現。データの探索・加工・可視化・学習という一連の流れをセルフサービスで実行できるようになり、「社内のデータ活用に対する姿勢が『誰かに頼むもの』から『自分で探すもの』へと根本的に変わった」との成果をアピールしました。

データ活用の具体的な手法として、山下はprimeNumberが提供するTROCCOとCOMETAの2製品を改めて紹介しました。TROCCOは100種類以上のコネクタを持ち、さまざまなサービスからデータを取得して一か所に集められるクラウドETLです。山下は「サービスだけでなくスプレッドシートで管理しているような小さなデータも収集できる」と、TROCCOのカバー力を強調しました。

もう1つのCOMETAは、TROCCOで集めたデータに意味付け・管理を行い、自然言語でのAI対話によるデータ探索とSQL自動生成を実現するAIデータプラットフォームです。メタデータの自動生成やデータカタログ管理、AIが正確に動くための、AI-Readyな環境構築も担っており、「データを集める、集めたデータを管理する、管理したデータをAIで動かすというところまで一気通貫で提供できるのがprimeNumber」とアピールしました。

セキュリティ面についても言及し、「AIに社内データを入力して大丈夫なのかとよく聞かれるが、我々は外部にデータを出すことは一切ない」と説明し、「オンプレミス環境で動作するSelf-Hosted Runnerというサービスもあり、安全にセキュアな環境で動作できる」と、オンプレミス向けの機能も紹介。権限制御や個人情報の自動検知、データの流れを可視化するデータリネージといった機能も合わせて紹介しました。

意思決定の未来は、データを武器にできる人数で決まる

セッションの最後に山下は「意思決定の未来は、データを武器にできる人数で決まる」と語り、「みなさんは非常に価値のあるデータをお持ちだが、3つの壁が邪魔をしてデータ活用が進まない」と再度指摘。その壁を壊すために「今日の帰り道」からできるロードマップを示し、「組織全員がもっと速く・正確に・自信を持って意思決定できるようになることが私たちの目指す世界です」とセッションを締めくくりました。

本件に関してご興味をお持ちの方は、TROCCOおよびCOMETAの無料トライアルや個別相談をprimeNumberまでお問い合わせください。