素数スピード対決が大人気! 「RubiKaigi 2025」初参加レポート

5月20日にRubyKaigiの振り返りイベントを開催します。よろしければご参加ください。
はじめてのRubyKaigi 〜ゆるっとふりかえり会〜 - connpass

こんにちは、primeNumberです。

先日、愛媛県松山市で開催された「RubyKaigi 2025」にprimeNumberとして初めて参加してきました。

RubyKaigiは、プログラミング言語のRubyに関する国際会議です。「Matz」の愛称で親しまれているまつもとゆきひろさんが開発した日本発のプログラミング言語ということもあり、開催地は毎回場所を変えながら日本で開催されています。

https://rubykaigi.org/2025/

primeNumberもRubyを活用して自社プロダクトを開発しており、Rubyはなくてはならない存在。Rubyへの貢献の意味も込めて、初めてRubyKaigiに参加してきました。

今回開催地となったのは愛媛県松山市にある愛媛県県民文化会館。国内外のライブやコンサートも多数開催されている大規模な多目的ホール。これまでにはサザンオールスターズや松任谷由実、いきものがかりなどの有名アーティストがこの会場でライブを行っています。

会場となった愛媛県県民会館。なお旧称は「ひめぎんホール」

そんな愛媛県県民会館を貸し切って行われたRubyKaigi 2025の入口は、日本発であることを意識させるのれん構え。オレンジ色のRubyカラーののれんをくぐって中に入る粋な演出です。

のれんをくぐって会場入り

会場で配られるストラップは2種類。SNSなど写真に写りたくないという人は緑色のストラップをつけることで写真NGであることを示すことができ、参加者のプライバシーにも配慮が行き届いていました。

写真OKと写真NG、2種類のストラップ

素数スピード対決が好評だったprimeNumberブース

初参加となるprimeNumberはRubyKaigiにプラチナスポンサーとして協賛、会場にブースも出展しました。

primeNumberのブース

ブースでは自社プロダクトであるクラウドETL「TROCCO」とクラウド データカタログ「COMETA」を中心にご紹介。また、primeNumberロゴのお菓子もノベルティとしてプレゼントしました。

多数のノベルティ。プリングルスが人気でした

期間中人気だったのが「素数スピード」対決。primeNumberが日本語で「素数」の意味であることにちなみ、カードゲームの素数スピードを来場者と対戦するという企画です。

素数スピード対決

ルールはシンプルで、場に出てきた数を素数で割るという素因数分解をひたすら繰り返し、手持ちのカードを無くした人が勝ち。シンプルながら熱中する人も多く、「楽しかった」という声も多く聞かれました。

対戦の様子。オレンジ色の数字を割れる素数を手持ちから出していく

2日目からは対決に勝った人を表彰するランキングを実施。素数スピード対決がさらに盛り上がりを見せました。中には最高難易度のレベル4で勝利する人も。

対決がより白熱したランキング

素数スピードについてはこちらの記事もご覧ください。

https://note.primenumber.co.jp/n/nca58346d75cb

多彩なパーティーやRubyfriendsなどコミュニケーションの充実も魅力

RubyKaigiは大きな国際会議というだけではなく、RubyKaigiならではの仕掛けや企画が多数行われています。ここでは心に残った取組のいくつかをご紹介します。

こちらはキーノートが行われるメインホール。席は全部で5階まであり、収容人数はメインホールのみで2,725席という大きさのため、場所を選ばなければ人数を気にせず講演を聞くことができました。

2700人以上入るメインホール

Ruby自体は日本生まれのプログラミング言語ですが、RubyKaigiは国際会議ということもあり、基本は英語が前提です。Webサイトや配布資料などはすべて英語で、登壇者はスピーチこそ日本語ですが、画面にリアルタイムの自動翻訳が表示されたり、別途日本語から英語の翻訳機が用意されていました。

セッションでは左の画面とメイン画面上部に英語翻訳

時間の関係で聞けたセッションはあまり多くないのですが、初日の一番最初に行われたキーノート「Ruby Taught Me About Encoding Under the Hood」では、文字コード以前にデータとして文字をやり取りする経緯を教えてくれ、「なるほど文字コードはこうして生まれたのか」と学びになりました。

狼煙から始まる文字コードの歴史
最初の文字は塔の上にあるオブジェの形で遠隔地へ文字を伝える仕組み
オブジェの形がアルファベットに割り当てられている

その後の文字コードの歴史や、絵文字を始めとした現在の課題についても丁寧に説明。ユニコードの時代でもまだまだ課題はあるのだなと勉強になりました。

文字コードの変遷

初日のキーノートを行った今泉(@ima1zumi)さんの講演資料も公開されているので、文字コードに興味を持った方は合わせてお読みください。

https://speakerdeck.com/ima1zumi/ruby-taught-me-about-under-the-hood

最終日の「Ruby Committers and the World」は、Rubyのコミッターが壇上に集結して、会場やコミッターから寄せられる質問に答えていくスタイルで実施。2025年の公開が予定されているRuby 4.0に関する要望や、これまでコミットしてきたRubyでやり直せるなら何をするかといった幅広いテーマで、英語と日本語が入り乱れる活発なコミュニケーションが行われていました。

オレンジ色のTシャツを着たコミッターが一同に会した最終日

初日の夜に行われたオフィシャルパーティーもとても印象的でした。会場はなんと屋外で、愛媛県県民文化会館から徒歩20分程度の場所にある城山公園。

ちょうどマジックアワー頃合いのオフィシャルパーティー

いつもは普通の公園の風景が、大量のテーブルやテントが並ぶイベント会場へと一新。夜のイベントということもあって大型照明も用意されるなど本格的です。

公園がパーティー会場に早変わり。なお周りには川ではなくお堀がありました

飲食はキッチンカーが並び、好きなお店の食事を自由に食べられるスタイル。愛媛県のクラフトビール「DD4D」も出展しており、人気のクラフトビールを好きなだけ飲むことができることで、クラフトビール好きから話題を集めていました。

(会費を払えば)ご飯も飲み物も食べ飲み放題

なぜオフィシャルパーティーが屋外なのか……、というと、以前にRubyKaigiが京都で開催された際に鴨川に集まって飲んだことから、その後も外で集まって飲むことを「川」と俗称するようになったんだとか。

期間中にさまざまなイベントが開催されるのもRubyKaigiの特色。スポンサーがそれぞれ夜のイベントを主催しており、好きなイベントに参加してコミュニケーションを楽しむことができます。

パーティーは飲食だけでなく、ボードゲームをテーマにしたパーティーやDJイベントなど多彩なイベントを開催。開催日前のDay0イベントや、期間終了後にゴルフやジョギングを楽しむイベントなど、様々な形で来場者とコミュニケーションを取ることができます。

コミュニケーションという点では「Rubyfriends」という取り組みも印象的でした。これはRubyKaigiであった人とハッシュタグ「#rubyfriends」をつけてSNSにアップするというもので、人に話しかけたり、コミュニケーションを深めるきっかけとして、会場でも「Rubyfriendsしよう」という声がよく聞かれました。その盛り上がりの様子は#rubyfriends のハッシュタグでご覧ください。

充実した企画で参加が楽しくなるスポンサーブース

RubyKaigiではprimeNumber以外にも多数の企業ブースが出展。同じプログラミング言語のコミュニティということもあってか参加者と出展者の距離が(物理的な意味ではなく)非常に近く、ブースの説明や出し物を積極的に楽しんでくれていました。

素晴らしい企画だと感じたのが2日目から実施されるスタンプラリー。スポンサーのブースを回るとスタンプがもらえ、一定数集めると記念品がもらえるのですが、このスタンプラリーのおかげでブースを意欲的に周るモチベーションが生まれ、ブースの説明も聞いてもらえるといういい流れが生まれていました。

コンプリートしたスタンプラリー

非常に魅力的なブースばかりでしたが、中でも印象的だったブースをいくつかご紹介します。

まずはドリンクスポンサーであるアンドパッドさん。愛媛県の都市伝説とされている「蛇口からみかんジュース」を出展、会期中はいつも長蛇の列ができていました。

都市伝説のみかんジュース蛇口を体験

https://tech.andpad.co.jp/entry/2025/04/28/100000

なおこの都市伝説は愛媛県の半ば公認状態で、愛媛県の観光スポットでも体験できます。

松山空港のほか観光スポットにもみかんジュース蛇口。ただし有料

クックパッドさんは海外のレシピをくじ引き方式で配布。QRを読み込むと世界各国の料理レシピが表示されます。表示されるのはその国の言語そのままで、海外のさまざまな家庭料理を知るとともにグローバル展開していることを感じさせる、とても面白い施策でした。

QRを読むと海外の家庭料理レシピがわかる

https://techlife.cookpad.com/entry/rubykaigi-2025

マネーフォワードさんのブースでは来場者の参加回数を調査。参加回数は他のブースでも実施していましたが、初参加が圧倒的に多く、RubyKaigiは常に新しい人が参加し続けているイベントなんだと感じました。

初参加、次いで2〜4回目の参加がボリュームゾーン

https://moneyforward-dev.jp/entry/2025/04/15/120000

noteさんのブースでは、毎回変わるRubyKaigiの開催場所を当てるクイズを実施。なお2026の開催地は最後のキーノートで北海道だということが発表されました。一説によるとご飯やお酒が美味しいところが選ばれるとか……?

寄せられた会場予想。Hokkaidoと書かれたポストイットもちらほら

プログラミング言語のイベントということもあり、実際にプログラミングしたゲームを展示するブースも。movさんはみかんを時間内に集めるタイミアタックで、上位の人には賞品をプレゼントする企画を実施していました。

Rubyで開発されたタイムアタックゲーム

https://note.com/mov_nomoto/n/n8800b41d4c7b

Rubyに関するプログラミングのクイズも多く見られたのはエンジニアが参加するイベントならでは。タイミーさんのブースでは日替わりのプログラミング間違い探しが展示されていました。

Rubyプログラミングのエラー箇所を当てるクイズ

https://twitter.com/TimeeDev/status/1912359292948328880?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1912359292948328880%7Ctwgr%5Ee347b4da0e82fc79a26d9ec2c51634b962d91cc0%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fnote.com%2Fyuidyy555%2Fn%2Fn6b3fead8db17

転職DRAFTさんはRubyistの年表を展示。RubyだけでなくITやエンジニアにとって記念すべきできごともまとめられており、「この時代にこんなことあったなー」と思わず見入ってしまいました。

RubyだけでなくITやエンジニアに関する情報もまとめられた年表は一見の価値あり

https://twitter.com/tensyoku_draft/status/1913130630206115914

食べチョクさんは、愛媛ならではのみかんと、みかんを剥くために便利な「ムッキーちゃん」をセットでプレゼント。みかんはこの日のために直接農家さんから運び込んできたというこだわりの一品です。

2日目に配られていたのは見た目が珍しい黄色のみかん

そして会場内でひときわ話題を集めていたのがSmartHRさん。会場では基本となるアクリルキーに加え、SmartHRスタッフそれぞれが異なるデザインのアクリルキーを持っており、スタッフに話しかけることで集められるという仕組み。

SmartHRのアクリルキー

大変に人気だったため1日目にはスタッフのアクリルキーがほとんどなくなってしまい、参加者同士で交換しなければコンプリートできないというほどでしたが、そんな中コンプリートまであと1つまでせまった方のアクリルキーラインアップがこちら。

https://twitter.com/941/status/1912764276030542036

はじめてのRubyKaigi参加ですが、規模はもちろん参加者の熱量や主催からの細かな配慮などいたるところに学びのあるイベントでした。RubyKaigiについては他の参加メンバーもレポートしているので、こちらもぜひお読みください。

https://qiita.com/hgkcho/items/43334fc8824b27aac608

https://note.com/yamakan_67/n/ne7457677aa82

https://note.com/terayuri/n/nf66809701728

また、5月20日にはRubyKaig初参加だったprimeNumberがRubyKaigiをゆるっと振り返るイベントを、ネットプロテクションズさんといっしょに開催します。5分のLT枠も用意しておりますので、お気軽にゆるっとご参加ください。

https://pn-developer-lounge.connpass.com/event/236227/