
こんにちは、primeNumberです。
スタートアップと国内外大手企業とのビジネスマッチングを支援するグローバルベント「GLOBAL CONNECT ⚡(SPARK)DAY」が福岡県で開催され、弊社のCOOである下坂が登壇、グローバル展開について語りました。

このイベントは、福岡県が運営するスタートアップ支援拠点「グローバルコネクト福岡」が、グローバル展開を目指す国内外スタートアップのビジネス創出推進を目的に実施した「RAMEN TECH(Revolutionizing Asia: Merging Ecosystems & Networks ? Tech)」の期間内に開催されたもの。世界で活躍する起業家や投資家による講演・トークセッション・ピッチが多数行われ、下坂はトークセッション「グローバルで活躍しているスタートアップとは」に登壇しました。
モデレーターは福岡出身でもあり、現在はAmazon Web Services (AWS) ジャパンのスタートアップ事業部責任者を務める岡田大志さん。AWSを基盤として活用しながらGTM(Go-to-Market)戦略を展開する3社のスタートアップを招き、それぞれの海外展開戦略と課題について深掘りしました。

primeNumberも現在インドを足がかりにグローバル展開を進めており、同じく海外展開に取り組むアスエネ、オーティファイの事例とともに、私たちの実践を共有する貴重な機会となりました。3社の事例の中から下坂が発表した内容をご紹介します。
データ活用のニーズは全世界共通。インドを足掛かりに段階的アプローチで海外展開をスタート
primeNumberの事業について下坂は「データ活用における構想策定からデータ基盤の構築・活用までを一貫して支援している」と紹介。データ収集・加工・自動化を担うSaaS「TROCCO」と、AIデータプラットフォーム「COMETA」というプロダクトに加え、データ活用の企業導入を支援するプロフェッショナルサービスも展開しています。
当初は国内事業からスタートしたprimeNumberですが、ある頃から海外の問い合わせが増加し始めたことから「データ活用のニーズは全世界共通」と海外展開を決断。米国市場を狙いつつも、限られた資本の中でまずはインドや韓国をターゲットにする段階的なアプローチで海外展開をスタートしました。
海外展開でもっとも大変だったのは「『あなた方は誰ですか?』という信頼性の壁だった」と下坂は率直に説明。「AWSなどのグローバルパートナーのネットワークを活用することで現地パートナーの信頼を獲得、市場に参入できました」と、パートナー戦略の重要性を強調しました。
また、データ活用サービスを海外展開する上での技術的な課題についても「提供するデータ活用サービスがGDPRのような各国ごとのデータ規制に対応するために、プロダクトを地域ごとに最適化する技術的な難しさがあった」と説明。「日本で開発したものをそのまま海外展開するのではなく、コストを抑えつつマルチリージョンでの運用を可能にする必要があった」と、現地化の重要性を語りました。

グローバル展開は採用面でのスケールアウトにも貢献。今後は米国市場への参入を目指す
グローバル展開は採用面でもポジティブな変化がありました。当初は日本人採用が中心だったprimeNumberですが、海外展開をPRすることが多様な国籍の才能ある人材の獲得につながり、「組織全体のスケールアウトに貢献した」との価値を下坂は指摘。「スタートアップの困難な状況の中でも、グローバル企業であるという誇りが働く意欲を高め、会社全体に良いシナジーをもたらしています」と補足しました。
今後の戦略について下坂は、「パートナー戦略をさらに深化させながらインドや韓国市場での存在感を高めつつ、最終的には米国市場への参入を目指します」と説明。「日本企業全体がグローバルで戦えるようになることを強く願いながら、私たちはデータ活用領域での日本企業の強みを活かしていきたいと考えています」と締めくくりました。

primeNumberは、データ活用という全世界共通のニーズに応えながら、今後も海外展開を進めていきます。貴重な講演の機会をいただいた福岡県の皆様、そして登壇企業の皆様、ありがとうございました。