コンフォートゾーンをずらす。コミュニケーション本部 岸本さんが語る、変わり続ける組織のつくり方

こんにちは、primeNumberです。会社が大きくなり、事業やメンバーが増えていくなかで、「大切にしたい価値観」を掲げるだけでなく、そこに組織を実際に近づけていくにはどうすればいいのか——こうした問いに向き合っている方は多いのではないでしょうか。primeNumberもまさにこのテーマに取り組んでいる最中です。

今回はコミュニケーション本部の岸本さんに、「目指す組織になるためにどうすべきか」というテーマでお話いただきました。

岸本 雅樹 株式会社primeNumber コミュニケーション本部 執行役員 VP
2006年ヤフー株式会社に入社。労務管理に従事した後、人事企画として人事制度の設計・運用や社内FA制度の設計、サクセッションプランの構築、タレントレビューの設計・運用等を手掛ける。その後全社の技術部門と管理部門のHRBPの責任者として人事業務全般に従事。2021年より、本部長として人事企画、人材開発、組織開発、HRBP部門を管掌。2023年に株式会社primeNumberに入社し人事および総務を管掌。

「市場」「事業」「組織」の本能とは

岸本:「primeNumberが目指す組織とは」という問いについては、実はもうすでに答えがあります。私たちが大切にしている価値観をまとめた「8 Elements」がそれにあたります。では、そこに向かっていくために何が必要なのでしょうか。

まず会社に関係する3つの要素「市場」「事業」「組織」について、それぞれの本能は何だろうかという話をさせてください。

事業は基本的にゴーイング・コンサーン、つまり永続することが前提の存在です。だからこそ、利益を最大化し続けなければ立ち行かなくなってしまう。事業の本能は「利益の最大化」だと私は考えています。

一方で市場の本能は「変わり続けること」で、ニーズも景気も競合も常に変わり続けます。事業が利益を最大化するための勝ち筋を見つけたと思っても、市場そのものが変わってしまえばその勝ち筋も通用しなくなってしまいます。

市場が変わり事業が利益の最大化を求め続ける中で、組織も変わっていく必要があります。ですが、組織は人の集まりです。そして人間の本能は「変わりたくない」なのです。

組織はなぜ変われないのか。ホメオスタシスとコンフォートゾーン

岸本:なぜ人は変わりたくないのか。そこには「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」という仕組みが関係しています。これは外部の環境がどうであれ、生物として一定の状態を保とうとする調整機能のことです。暑い場所に行っても体温が一定に保たれるのと同じように、私たちの心理面でも一定の状態を保とうとする力が働きます。

これがいわゆる「コンフォートゾーン」です。人は快適な領域にとどまろうとする力がとても強く、これは自然なことです。だからこそ「コンフォートゾーンを出よう」と気合いで言われても、多くの場合は元の場所に戻ってしまいます。

大事なのはコンフォートゾーンから「出る」ことではなく、コンフォートゾーンそのものを「ずらす」ことだと私は考えています。

コンフォートゾーンをずらすために必要なのは、未来志向のゴール

岸本:コンフォートゾーンをずらすために一番大事なことは「未来志向のゴールを持つこと」です。こうなっていきたい、こうしていくんだという未来を思い描くことで、そのゴールに向かってコンフォートゾーンは少しずつずれていきます。

わかりやすい例として、大谷翔平選手が高校時代に作った目標達成シート(マンダラチャート)を紹介したいと思います。中心には「ドラ1、8球団」という、当時としてはとても具体的な未来のゴールが書かれていて、そこから逆算する形でさまざまな目標が書き出されています。ゴールが具体的であればあるほど、コンフォートゾーンはそのゴールの方向へと寄っていきます。

私たちにとっての一番大きな未来のゴールは、会社のビジョンである「あらゆるデータを、ビジネスの力に変える。」です。大切なのは、会社としての大きなゴールがある中で一人ひとりが「自分は何を実現したいのか」を具体的に描き、それに向けて挑戦し続けることです。それが一人ひとりのコンフォートゾーンをずらし、ひいては組織全体が変わることにつながります。

「エンジニアリングファースト」という考え方は変わらない

岸本:ここまで「変わっていくこと」についてお話ししてきましたが、一方でprimeNumberとして大きくは変えたくないものもあります。それが「エンジニアリングファースト」という考え方です。

これは創業以来大切にされてきた考え方で、価値を発揮できる人が正しく評価され、社内外からリスペクトされる組織でありたいというものです。組織が変わり続けていく中でも、この考え方だけは大事にし続けたいと思っています。

primeNumberが目指す組織を一言で言うのであれば「全員が未来志向で、変わり続ける組織」です。一人ひとりが自ら最高の未来を描き、圧倒的な価値を創り続け、8 Elementsを当たり前に体現しているプロフェッショナルな組織。それが私たちの目指す姿です。

そのためにまず必要なのは、一人ひとりが「自分はこの会社でこんなことをやりたい」という未来を具体的に描くことです。それが見つからないままでは主体的に価値を発揮することは難しいですし、上から降りてきたことをただこなすだけでは生産性も上がらず、組織が強くなっていくこともありません。

自分自身の未来のゴールを描き、そこに向かって挑戦し続けること。それが一人ひとりの変化につながり、やがて組織全体の変化にもつながっていきます。そうして初めて8 Elementsを当たり前に体現できる組織になっていけるのだと思います。

なぜ私たちがこれほどまでに未来を描き、挑戦し続けることを大切にするのか。それは、私たちが今、データとAIというとてつもない市場と機会に真正面から挑戦しているからです。

私たちが日々向き合い、生み出している価値の先には、社会のあらゆる企業が存在しています。ここでの私たちの仕事は、単に自社の事業を成長させることにとどまりません。皆さんの日々の挑戦そのものが、「全ての企業の未来をつくっている」のです。

これほどエキサイティングで、壮大な挑戦はありません。そうして大事にしたいものは大事にしながら、変化できる組織でありたい。これが一番伝えたいメッセージです。

 


 

岸本さんのお話からは、変化の速い市場や事業環境の中でも、組織としての軸となる価値観は大切にしながら、一人ひとりが自らの未来を描き、挑戦し続けることで組織を変えていこうとする考えが伝わってきました。岸本さん、ありがとうございました。

primeNumberでは「一人ひとりが未来を描き、挑戦し続ける組織」に共感し、共に目指す未来を作っていく仲間を募集しています。ご興味をお持ちいただけた方はぜひお気軽にご連絡ください。

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※本記事は、primeNumberの全社会議で岸本さんが発表された内容をもとに構成しています。