
こんにちは、primeNumberです。
2025年11月26日、primeNumberが主催するデータとAIに関する大型カンファレンス「primeNumber DATA SUMMIT(以下DATA SUMMIT)」を開催します。
https://primenumber.com/data-summit/2025
primeNumberではこれまで「01(zeroONE)」の名称で自社イベントを開催しており、初のオフラインイベントとして六本木の東京ミッドタウン・ホールで開催した昨年は、のべ1,000名以上の方にお越しいただきました。
今年で5回目となる今回はイベントのブランドを「DATA SUMMIT」に刷新、会場も高輪ゲートウェイ駅直結の「TAKANAWA GATEWAY Convention Center」へと移し、これまで以上の参加規模で開催します。
DATA SUMMITへと刷新したイベントの背景や目的、見どころについて、代表の田邊さん、マーケティング本部VPの濱本さんにお話を伺いました。
自社イベントは事業の価値便益をダイレクトに伝えられる貴重な場
――大型の自社イベント開催は今回で5回目ですが、改めて自社でこうしたイベントを開催することになったきっかけを教えてください。
濱本: 私たちのようなIT業界のプロダクトベンダーにとって、自社イベントは本当に重要なんです。製造業のように物がある業種と異なり、IT商材はそもそも手触りというものがありませんが、自社でイベントを開催することで、お客様や投資家、さらには転職活動している方々に、私たちの事業がどういう価値便益を持っているのかを、手触り感のある形でダイレクトにお届けできます。
私自身これまでイベントを多数開催してきましたし、他社のイベントも積極的に視察しています。その経験からも、自社ブランドのコーポレートイベントにご参加いただくことで、お客様のprimeNumberに対する興味関心が一気に高められるという実感があります。
田邊: その起源はコチラを見て頂くとして、なにより、昨年は濱本さんとマーケティングチームがオフライン開催を決断し、社員一丸となって大規模なオフラインイベントを実現できました。
primeNumberのメンバーにも、自分たちが提供しているプロダクトや事業に対するマーケットの関心を、手触り感を持って認識できたのではないかと思います。とても意義のあるイベントですし、それが今年はさらにパワーアップしてお届けできるのが楽しみですね。
データにコミットした会社であることをダイレクトに表現する「DATA SUMMIT」へリブランディング
――従来の「01」から「DATA SUMMIT」へと名称を変更した経緯を教えてください。
濱本: 私は自社のブランドを形成する際に「オーセンティック感」を大切にしています。嘘偽りなく、正直に、シンプルに私たちが提供する価値便益を表現したいと考えています。そう言った意味では、primeNumberは創業して10年間、「データをビジネスの力に変える」ことを愚直にやってきました。そろそろ「データ」という言葉をシンプルに冠にしたイベントを私たちが主催しても良いのではないか、そう考えたのがリブランディングの最初の一歩です。
また、実務面でも今までのイベント名称である「01」は、01という表記では何のことかよくわからない面があったのも事実です。イベント開催にあたって名称の「01」に対して何らかの補足をしないとコーポレートイベントとして伝わらないという課題があり、それも名称変更の後押しになりました。
このイベントのリブランディングは、弊社のBX(Business Transformation)を統括する小瀧さんと一緒に案を考えて、田邊さんのところに持っていったのですが、実はすんなり決まるとは思っていませんでした。「01」という名称に最も愛着を感じておられたのが田邊さんだったからです。
しかしながら、予想と反して、案をご説明した後に田邊さんからすぐに「これにしよう!」と即決のお返事をいただきました。
田邊: 「01」は電気信号そのものやいわゆる0→1(ゼロイチ)の意味も込められており、ネーミング的にも意味がある、私にとっても愛着のある名前でした。一方でこの会社も10期目を迎え、会社も変わる、成長のプロセスも実感しようとする変化の時期でもあります。我々のビジョンである「あらゆるデータを、ビジネスの力に変える。」に対して、より無駄をそぎ落とした根源的で一般的な表現が見事にはまりましたし、濱本さんの言ってくれた通り、このタイミングだから変えようと思えた自然な流れでした。
AIと人の協働で価値を生み出す「Humans trust, AI learns」
――今回のテーマ「Humans trust, AI learns」はどのように生まれたのでしょうか。
濱本:生成AIのブームから始まってAIが当たり前になる社会で、我々のようなITベンダーがAIというトレンドを抜きにしてイベントを開催するのは不自然なくらいです。AIという文脈を入れるということは必然でした。
一方で、私たちのお客さまも含めて、すべての企業が必ずしもAIを活用しているわけではありません。データもAIも、お客さまが実現したい世界に導くための手段です。
AIに限らず、お客様がデータを利活用して着実に成果を出している事例とDATA SAMMITが同期されたイベントにしたい。AIはとても重要ですが、それはあくまで最終意思判断をする支援であって、AIだけですべてがうまくいくわけではありません。私たちが掲げている「AI-Ready」も同じことです。
こうした視点からAIと私たちがどうコラボレーションして成果を出すかという方向性を文章に落とし込み、そこから「Humans trust, AI learns」というフレーズが生まれました。
田邊: 提案してくれた「Humans trust, AI learns」には私たちが言いたいことが詰まっていました。人が信じ、AIが学習する。もはや日本語でいいのではと思ったほどですが、濱本さんがより伝わりやすい英語としての表現を提案してくれました。
私たちの事業とも一体となったメッセージングであり取り組みであり、DATA SUMMITのセッションでこのメッセージの意味を体現できると思います。
4つのセッション構成でデータ活用の最前線や課題解決を紹介
――DATA SUMMITはどのようなイベント構成になっているのでしょうか。
濱本:メインのコンテンツは4つのトラックで構成されています。
まず「Data Discovery Track」。このトラックでは、データを活用して何らかのビジネス課題を解決したい方に、お客さまの事例を通じてその成果やノウハウなどをお届けします。
続いて「Data Technology Track」。こちらでは、TROCCOやCOMETAをご活用いただいているデータアナリストやエンジニアの皆さま、また、私たちが運営に関わっているコミュニティに参加されているデータエンジニアリング業界のトレンドを追いかけている皆さまへ、最新の技術情報やトレンドをお届けします。
そして、これまでの01には無く、私たちにとって挑戦でもある3つ目のトラックが「pN Solution Track」です。ここでは、私たちのプロダクトや事業に興味を持っていただいているお客さまへその価値便益をストレートにご紹介するセッションをお届けします。こうしたセッションはprimeNumberに関心がある、検討しているフェーズでないとそもそも参加してもらえないため、セッションを用意したはいいものの参加していただけない可能性もありますが、これまで提供してきたプロダクトやその成果を自信を持ってお伝えできるフェーズに来た、と考えて今回新設しました。
田邊: むしろ今までなぜやっていなかったのか、と自省しています。来場いただいた方にはぜひ参加して欲しいですね。
濱本: ご来場いただいた方々と一方向のやり取りでは終わらず、双方向でコミュニケーションできるよう、会場内には「EXPO Area」という展示会場も設けます。ここではprimeNumberだけではなく、我々のイベントの趣旨にご賛同いただいたスポンサーの方々による第一線のソリューションや最新技術をご体験いただけます。そしてこうしたデータ活用現場やコミュニティで活躍されている方々が登壇する「シアターセッション」もEXPO Area内で開催します。
会場は高輪ゲートウェイ駅直結、規模も拡大
――会場の「TAKANAWA GATEWAY Convention Center」について教えてください。
濱本: 今回は昨年の東京ミッドタウン・ホールよりも1.5倍くらい大きな会場を探していたのですが、この規模のイベントを東京都内で開催しようとすると場所が限られます。
そんな中で、我々が入居しているJR東急目黒ビルからのご紹介という縁もあってTAKANAWA GATEWAY Convention Centerと出会いました。
今はまだ高輪ゲートウェイ駅で降りる人は多くはありませんが、本社オフィスが移転したり、NEWoManのような施設がオープンしたりとだんだんにぎやかになっていて、街としての機能が整いつつあります。高輪ゲートウェイという街自体が今まさに成長を遂げている段階であり、そうした姿が今の私たちにも通じるところがあると感じました。
会場へのアクセスも品川から一駅なので交通の便もいいですし、雨が降っても濡れずに会場にたどり着けます。新しい会場を使うデメリットもあるのですが、そういったことを含めても成長し続ける街という高輪ゲートウェイの新しい会場にチャレンジしようと思いました。
データ領域のアーリーアダプターやアナリストを迎えた注目のセッション
――注目のセッションを教えてください。
田邊: どのセッションも甲乙つけがたいのですが、まず私が登壇するKeynoteでは、primeNumberの今後の取り組みをご紹介したいと思っています。
個人的にはその次のセッション、primeNumberのCTOである鈴木とラクスルの藤門さん、ジェネラティブエージェンツの吉田さんによる「AI活用は“情シスの挑戦”から始まる」は興味深いですね。当初はエンジニアリング組織が発案していたコンテンツがなかったのですが、「こういうセッションをやったらどう?」と話したアイディアに肉付けしていったら非常に興味深い内容になりまして、私自身も楽しみなセッションです。
濱本: 私はこれまでもこうしたイベントを数多く手掛けてきましたが、お客さまによる事例セッションを実現することは大手企業であっても難しいことなんです。このように数多くの事例セッションを実現できたことは、ひとえにprimeNumberが提供しているプロダクトやサービスに価値を感じていただいているお客様が多いと言えるのではないかと考えています。本当に嬉しいことです。多くのお客さまのおかげで、他の外資系イベントなどと比べてもそん色のないセッションが並んでいると自負しています。
その中で注目というと難しいのですが、一番力を入れているのはやはりKeynoteです。田邊さんがprimeNumberの今後について話す中で、ゲストスピーカーとして大阪ガスのビジネスアナリシスセンターの所長である岡村様やIDC Japanのリサーチマネージャー鈴木様、「Humans trust, AI learns」と題したKeynoteとして意義のあるゲストをお招きできました。
今年度は「TROCCO Enterprise Offering」など、エンタープライズ向けの機能やソリューションを強化してきました。エンタープライズ企業の役職者の皆様にも参考にしていただけるこれまでの01とは一味違うゲストになると思っています。
また、データ領域で先進的な取り組みを行っているアーリーアダプターである大阪ガスさんによる、AI活用を前提としたデータ基盤の考え方や、当時業界の注目を集めたニコニコ動画のセキュリティインシデントを短期間でリカバリーされたKADOKAWAさんの取り組みなど、注目のセッションがあります。
このほか、Keynoteと合わせて目玉になると思っているSpecial Talkを、Data Discovery TrackとData Technology Trackそれぞれを締めくくるセッションとして予定しています。今年は、Data Discovery TrackはPIVOT様、Data Technology TrackはNewsPicks様と、動画ビジネスメディアを展開する代表的な企業様にパートナーになっていただき特別なセッションをお届けする予定です。こちらについても期待していてください。
田邊: これまでの01とはまた異なる新しい考え方のセッションが多数あって、私も楽しみです。
参加者とコミュニケーションを促進する数々の企画
――セッション以外に注目の企画はありますか。
濱本: 去年好評だった参加者とのコミュニケーションを図れる機会も引き続き用意しています。ただセッションを聴いて終わりではなく、primeNumberの社員とお客さま、お客さま同士、あるいはお客さまとパートナーなど、いろんな形でコミュニケーションを図ってほしいと思って企画した1つが「After Talk」です。
After Talkは去年からの企画ですが、今回はよりパワーアップして専用の会場を用意しました。セッションに登壇いただいたゲストの方にあらためてAfter Talkにご登壇いただき、参加者からのカジュアルな質問を受けながら、セッション本編の内容をより深掘りして理解を高められる場になると思います。
全セッション終了後には、登壇者や参加者とコミュニケーションを深めていただけるように、完全招待制の「Networking Party」も開催します。また、イベント期間中はスポンサードいただいたお客さまとのコミュニケーションを促進できるよう、各ブースを回っていただくスタンプラリー企画も実施します。既定のスタンプを集めた方々には記念品を贈呈しますので、ブース訪問や新しい出会いのきっかけとして活用いただければと期待しています。
スケールも中身もスケールアップ。問題意識だけでなく解決策も提示できる場に
――参加者の方や参加を検討している方へメッセージをお願いします。
田邊: 規模も中身もスケールアップし、何より名称もリブランディングして装いも新たになったDATA SUMMITですが、基本的な考え方はこれまでと変わりません。データに携わる方々とコミュニケーションが取れて、問題意識だけでなく解決策も提示できる。私たちのお客さまもそうでない人も、新しい高輪ゲートウェイという町に足を運んでいただければと思います。
濱本: 我々の規模からすると、DATA SUMMITはコーポレートイベントとしてとても規模が大きく、来場者やスピーカーの方から「すごいですね」と言っていただけるのですが、我々はその期待に応えないといけないという自覚もあります。
開催まであと2か月ですが、細部に至るまで妥協せず価値を積み上げていって、参加いただいた方の期待を1%でも上回れるイベントにしたいと思います。
田邊:primeNumber社員一丸となり、私たちが主体となってデータの価値を伝えられる、最高のホームゲームを作りあげていきましょう。