あらゆる「発信業務」にAIを活用。明日から使えるノウハウが詰まった「AI x 広報 Meetup」登壇レポート

こんにちは、primeNumberです。

さる9月1日、CARTA HOLDINGS(以下、CARTA)の本社オフィスで開催されたイベント「AI x 広報 Meetup 〜明日から使える業務効率化〜」に登壇者として参加、広報としてのAI活用術についてお話してきました。

https://ai-public-relation.connpass.com/event/365207/

この起こりはCARTAの技術広報の中村さんがXで何気なく発信した「AI 広報 Meetupやろうかな?🤔」というひとこと。この投稿に多数のいいねやコメントが集まったことで、投稿から1ヶ月も経たないという爆速でイベント開催が開催される運びとなりました。

https://twitter.com/ShuzoN__/status/1952723154616435122

イベントでは、「AIの進化により、広報、マーケティング、採用、コンテンツ制作といったあらゆる「発信業務」のあり方が、今、大きく変わろうとしています」というテーマに基づき、「明日からすぐに使える具体的なノウハウ」をテーマに4人がそれぞれの活用術を発表しました。

イベントの発案者である中村さんは、「3つの事例から考える広報 AI活用と勘所」と題し、SNS投稿とプレスリリース作成、インタビューライティングという3つの業務におけるAI活用術を提案。「AIに丸投げするのではなく、ルールとテンプレを用意してAIと見る世界を揃えると成果物が良くなる」とし、「AIを味方に付けよう」と語りました。

中村さんの発表詳細は下記の資料をご覧ください。

https://speakerdeck.com/shuzon/ai-in-public-relations-key-insights-from-three-case-studies

続いてprimeNumberからは、生成AIとチャットするだけでアプリを開発できる「Vibe Coding」をテーマとしてプレゼン。エンジニアでなくてもアイディアさえあればアプリを作り、広報の通常スキルセットではできないこともアプリで広げられるという話をしました。

登壇の裏話としては、事前に登壇者が4人ということを聞いていたので、「広報業務をより効率よく進めるというテーマはおそらく被りそうだな」と判断、Vibe Codingをテーマにして通常業務とは異なる分野もAIで実現できるという方向性を決めました。

一方で技術広報の方が多く集まった場合、生成AIでアプリが作れるのは当たり前と思う人も少なくないなと予想、ターゲットを「プログラミングは一切できない広報」に絞り、徹底的にプログラミング要素を排してただただ「チャットするだけ」のアプリ開発に特化しました。ジャンルは異なりますが想定イメージは「どこにでもある材料で、誰にでもできる料理」をテーマとする料理家の山本ゆりさんです。

そんな登壇内容は以下の資料やブログをご覧ください。当日はよりわかりやすく伝えるため、実際に作ったアプリのデモも用意していたのですが、デモの切り換えが想定以上に時間がかかってしまい時間オーバーしてしまいました。時間管理をテーマとしたプレゼンで時間オーバーしてしまうのは慚愧に堪えません。

https://speakerdeck.com/kai_pn/00a98fac-1d11-4023-a1d7-365688bb7e48

https://kai127.hatenablog.com/entry/2025/08/10/153502

https://note.com/natsumim0804/n/n2e33d1738b4f

https://bloggingfrom.tv/wp/2025/07/10/18819

3番手の大木さんは、広報がAIを効果的に使うためのプロンプトエンジニアリングについて発表しました。

プロンプトエンジニアリングは、AIへの指示文(プロンプト)を最適化することでAIから得られる回答や出力の品質を高める手法のこと。大木さんは「AIは直感的な(ふわっとした)回答をしようとする性質がある」と指摘。AIは誰かという「Persona」、どんな背景で依頼しているのかという「Context」、期待する成果を伝える「Request」という「PCR」を意識するとよい、とのコツを語りました。

大木さんの資料はこちらからご覧ください。

https://speakerdeck.com/suguruooki/guang-bao-niokeruxiao-guo-de-nahuronhutoensiniarinkuru-men

最後に登壇したkeigoさんは、自身が広報業務を担当する「Vue Fes Japan」でのAI活用方法を紹介。Xやnote、Blueskyなど多数のSNSを運用しているがそれぞれ文字数などルールが異なり、さらにBlueskyでは英語での投稿も行っているため言語やURLも別で設定する必要があるという事情を紹介した上で、AIを使ってそれぞれのサービスに最適な文章を生成するツールを開発。ツールはGithubで公開されており、それぞれの会社ごとにルールを設定すれば誰でも使えます。

Keigoさんの資料はこちらをご覧ください。

https://speakerdeck.com/kspace/dokiyumentohua-gabi-yao-naguang-bao-zuo-ye-ni-aiwoqu-riru-reru

登壇の後は懇親会に場所を移し、AIはもちろん広報業務や時事問題など幅広い話題で大いに盛り上がりました。参加者からは「第2回もやって欲しい」との要望も多く聞かれ、登壇者として参加した立場としても非常に学びの大きい楽しいイベントでした。

楽しすぎて写真がないイベントあるある。写真は有志で参加した2次会のお店

改めて運営のみなさま、そしてプレゼンを聞いていただいた方々ありがとうございました。第2回の開催を楽しみにしています。