対話を力にできるオフィスに。社員が自ら描いた新オフィスの経緯をプロジェクトメンバーに聞きました

こんにちは、primeNumberです。

primeNumberは2024年末に増床を実施し、年明けの2025年から本格的に新オフィスが稼働しています。増床から約半年が経ち、増床はどのような目的で行われたのか、どんな所に工夫して新しいオフィスを作り上げたのか。増床プロジェクトに携わったメンバーに話を伺いました!

左:情報システム担当の加藤さん、中央:デザイナーの小瀧さん、右:人事企画中澤さん

入居時から倍に増加したメンバー数に対応できるオフィスを

――それぞれ自己紹介をお願いします。

中澤:コミュニケーション本部で人事企画を担当している中澤です。増床プロジェクトでは、ビル管理会社や施工会社との調整、家具メーカーとの打ち合わせ、引っ越し業者への依頼など、多くの関連会社と連携しながら増床を完成まで導く全体の進行管理を担当していました。また、働いている人がいる中で工事を進めていたので、工事スケジュールの進行と、メンバーが働く環境を両立させながらプロジェクトを進行しました。

小瀧:私はデザインマネージャーをしています。オフィスの増床はエントランスとコミュニケーションスペースの計画や家具選定周りで、プロジェクトのお手伝いをさせていただきました。

加藤:私は普段は情報システム担当として、IT関連のサポートや、社内インフラの管理を行っています。今回のプロジェクトでは、ネットワークの整備やSECOMの導入を担当しました。

――今回の増床プロジェクトがスタートした経緯について教えてください。

中澤:増床自体は人員増加が大きな要因です。今のビルに入居したときprimeNumberは50名規模でしたが、現在は100名規模にまで成長しており、今後は200~300名を目指していく予定です。そうなると、もともとのオフィスの大きさだと会議室の数が足りませんし、全員が集まれる場所もありません。今後の人員増加も見据えたうえでオフィスの増床を行うことになりました。

人事企画の中澤さん

オフィスのレイアウト変更や増床という業務は、一般的には総務的な業務と思われるかもしれません。ただ、primeNumberにとってオフィスは業務の日常でもありコミュニケーションが生まれる場所でもあり、いかに社員にとって働きやすく、コミュニケーションを取れる場所とするかというのは人事企画としてのテーマでもあります。代表の田邊さんからも「これは人事企画として重要なテーマだからしっかり頼むよ」という言葉もいただきました。

実は僕、以前はハウスメーカーで勤務していたんです。といっても業務は新規開拓営業なのでオフィスの設計をしていたわけではないのですが多少の知識はありますし、人事企画として入ったprimeNumberでオフィスのデザインをすることになるというのは運命めいたものを感じました。

実際にプロジェクトを進めていくにあたっては、デザインマネージャーの小瀧さんにも加わってもらうことになったのですが、小瀧さんも実は建築系のデザインを手がけていたことがあったんですね。

primeNumberが大事にしている8つの価値観「8 Elements」の中に、プロフェッショナルで個性的なメンバーが集まることでとして新しい価値を作る「Coprime」という考え方があるのですが、今回のオフィス増床はまさにCoprimeなメンバーによって進めていったプロジェクトだと思います。

物理的なオフィスに会社の意思や思想を反映

――今回の増床の一番のポイントはどこでしょうか。

中澤:コミュニケーションの基礎となるスペースの強化ですね。「8 Elements」には「対話を力に」がありますが、出社した時にコミュニケーションを取りながら働くために、対面で話せる場所をもっと広げたいという思いがありました。

以前もコミュニケーションスペースはありましたが、面積にして約3倍近い大きさになり、100人規模のイベントも開催できるようになりました。共に新たな価値を生み出せる場所として「CC(Co Creation) LOUNGE」と呼んでいます。また、コミュニケーションスペースとは別に、会議室を15部屋、ビデオ会議用の個室ブースを24部屋と、それぞれ増設しています。

3倍の面積に広がったコミュニケーションスペース
ずらり並んだ個室ブース

CC LOUNGEには、掘りごたつのように足を下ろせる堀座卓や、ゆったりと座れる大きなソファー、パソコンを使って話しやすいテーブル、飲食しながら会話できるバーカウンターなど、コミュニケーションに併せたさまざまなレイアウトを用意しました。普段は自席で集中して作業に集中し、打ち合わせはCC LOUNGEで、と気分を変えて業務に臨むこともできます。

足を下ろせる堀座卓
ゆったり座りながら話ができるソファーエリア

社外の方を招いた100名規模のイベントもやりたいという要望ももらっていたので、ロゴを配置したり、スクリーンを3つ設置したり、家具も増やしすぎず動かしやすいものを採用したりと工夫しています。こんな風に、多様なメンバーの、多様な働き方、多様な使い方に対応できるようコミュニケーションスペースは設計しています。物理的なオフィスに、ちゃんと会社の意思や思想を反映させたいなという思いが根本にはありますね。

スクリーンは全部で3つ。使い方に合わせて机や椅子は自由に配置

円形のバーカウンターも特徴の1つです。以前のコミュニケーションスペースにあったバーカウンターは横長の長方形だったのですが、円形にすることでバーカウンターの内側に立つ人と外側の人との距離が常に均等となり、コミュニケーションを取りやすくなりました。オフィスのデザインとしても特徴的で、来社いただいた方々にも評判です。

円形で全方向と話ができるバーカウンター

――こうした内装は、どのように決めていったのでしょうか。

中澤:はじめはメーカーにもご相談させていただいたのですが、結局自分たちでデザインを起こし直そうと考えを改めました。多様なメンバーの、多様な働き方、多様な使い方に対応するためには、日頃メンバーやその働き方を見ている自分たち自身でデザインした方が良いなと思ったんです。物理的なオフィスに、ちゃんと会社の意思や思想を反映させたいなという思いが根本にはありますね。

なので、最終的には家具も僕と代表の田邊さんが横浜のIKEAに行って、直接選んでいます。現地で、実際に物を見て選ぶことで、図面だけを見て話し合うよりもスムーズに話が進みました。布地の椅子は汚れやすいから革製がいいよね、といった話も田邊さんとしましたね。

IKEAに行くときは、田邊さんに車で連れてってもらいましたし(笑)、観葉植物も、田邊さんと僕で、土をこぼしたり片づけたりしながらも執務スペースに運びました。ここにあると見た目が良いかなとか、空気環境が良くなるようにとか話しながら、自分たちの手で設置していきましたね。

――デザインではどのような所を工夫されたのでしょうか

小瀧:デザインのコンセプトでもあるスペースの名前「Co Creation Lounge」の「co-」という接頭辞には共同・協力という意味があり、8 Elementsのひとつ「Coprime」にも、この共同という意味が添えられています。さまざまな部署や社内外の人々が分け隔てなくプロジェクトを共創する場として、コミュニケーションスペースを利用いただければと思っています。

デザイナーの小瀧さん

 また、Lounge(ラウンジ)というコンセプトを入れたのは、通常の執務スペースとは違った雰囲気を作り出したかったからです。リラックスして、いつもと違う視点からアイディアを出し合えるような環境にしたいなと思っていました。

中澤:同時期にブランドリニューアルも進行していたので、新しいブランドや、これまでのprimeNumberの人格ともイメージをすり合わせながらデザインしています。primeNumberは、「世界をフェアかつフラットに見据えており、普遍的で自然体なものを好み、知的で合理的、堅実かつ生真面目であり、簡潔で明瞭なコミュニケーションを好む」といったイメージです。

コンセプトを作ったのは良かったポイントですね。たとえば、コンセプトに照らし合わせると、これは色味として明るすぎじゃないかとか、緑色の絨毯があるとラウンジっぽいよねとか、話が進みやすいですよね。

コンセプトをもとにこれからオフィスをブラッシュアップしていくこともできますし、コンセプト自体を育てていくこともできます。このLoungeで共創が起きるかどうかはまだ分からない所もあるので、実際に使ってもらいながら課題を見つけて、次の一手を打てればいいなと思っています。

気軽に話せるバーカウンター

これからもメンバーやパートナーと共創しながら、オフィスを作り上げていきたい

――ネットワークやセキュリティ面ではどのような取り組みをされたのでしょうか。

加藤:これまでのネットワークは50~60人規模でしか設計されておらず、たとえば全員がオンライン会議に入ってしまうと接続状態が悪くなってしまう状況でした。これを200~300人規模でも安定して使えるようネットワークを増強しました。

情報システム担当の加藤さん

また、入退室管理にはSECOMを導入しました。これまでは各自のスマートフォンで鍵の開閉が行える入退室管理システムを使っていたのですが、反応スピードにやや不安がありました。物理的にセキュリティカードを配布する必要はあるものの、スピーディーに開け閉めできることを優先してSECOMに変更しました。

中澤:でも実は、ネットワークやSECOMの費用は全体の見積もりを見ていた身からすると、高いなあと感じていた所もあります(笑)加藤さんもかなりコストを抑えるよう尽力してくれていましたが、そもそも、プロジェクト全体が金額と納期との戦いだった部分が大きくて。ほかにも、お金がもっとあれば、納期がもっと後ろ倒しにできれば、やりたいこと、やれたこともたくさんあります。なので、もっと遊びの要素を入れたかったという思いも正直あります。

小瀧:アイディアとしては、掘りごたつの下に砂浜入れるみたいなものもありましたよね。絶対Loungeがじゃりじゃりするし、汚れる点でNGなんですけど(笑)

中澤:真面目な部分でも、執務スペースとCC LOUNGEの間には仕切りを作りたかったとか、一人で集中して作業できるスペースを作りたかったとか、バーカウンターの後ろにおしゃれな棚を置きたかったとか、まだまだやりたいことはたくさんあります。

小瀧:ただ、ここも「共創」という考え方を重視しました。増床したオフィスを使い始めて分かることもたくさんあると思います。実際に使い始めてからメンバーの声を聞いたり、施工会社の方とコラボしたりしながら、徐々に完成に持っていく、という考え方で今回のプロジェクトも進めました。自分だと想像できない提案や不確定要素もありながら、発展していくのは、プロジェクトとして大変な部分でもあり、面白かった部分でもあります。

――新しいオフィスを、メンバーにどう活用して欲しいですか?

中澤:オフィスはみんなの持ち物なので、どのように使うかも個人の自由ですし、これからどうやってアップデートしていくかも皆の意見次第かなと思っています。ただ会社に来ればいいというわけではなく、他の部門とどう共創して価値を作り出すのか、どういう働き方をすると成果が出やすいのかを皆で考えながら、オフィスを活用してもらい、一緒に作り上げて貰えたら嬉しいです。

また、オフィスというハード面だけではなく、制度やカルチャー醸成といったソフト面も整備していくことが、より良い働き方に繋げる上では重要で、人事企画として取り組みたい部分でもあります。

――ありがとうございました!